2025年4月13日 浜学園公開テスト国語講評

正解したかった問題・・・⑴⑵⑷⑹

⑴の気管は、他に「器官」「期間」「機関」「基幹」という同音異義語あり。

⑵「故意」はわざとという意味。対義語の「過失」も覚える。

⑷「利己」主義の「利」は利益、「己」は自分の意味。「〇〇主義」というのは、わかりやすく言うと「〇〇中心、〇〇を第一とする」という考え方のこと。

⑹自画自賛の自画を自我と間違えないように注意しよう。

正解したかった基礎問題・・・⑶⑷⑹⑼

人物の行動に傍線が引かれ、心情を問われる問題がほとんどだったが、直前に書かれている理由+心情表現のみで容易に答えが出せるものは⑷の記述問題だけだった。⑷は「誇らしい」という心情が思いつけず、「うれしい」としてしまった人も多かったと思われるが、テスト中に最適の心情が思いつかなかった場合は部分点狙いで逃げてくるという判断でよかった。この機会に「誇らしい」という心情をマスターしよう。

⑹は指示語の問題だが、直前をまとめると答えがかなり具体的になってしまう。「絵のコンクールで最優秀賞を取れる実力があるのに、ピアノを習っていて進路を音大にするか迷っているような人」という答えになると思うが、選択肢は抽象化・言い換えをされているので、上記の答えに当てはまるものを選ぶ必要がある。ただ、具体的な答えができていれば、正解を選ぶのは容易と思われる。まずは、いつもの指示語問題と同じように解いてみると正解につながる。横着をしないように。

⑶は直前だけでは何が起きているかつかみにくいが、直後の先生の発言から「コンクールの結果発表」だとわかるはず。「ぐっと握る」という行動からアとウに絞りたい。ここでウを選んでしまった人は、時系列の読み取りに要注意。まだ、最優秀賞を誰かがとったことは知らないはず。

また、⑴⑵⑻が取れると周りより良い点数になるだろう。⑻は「いたたまれない」=「つらさなどからそこに居たくない」というような心情であることを知っていれば正解できた可能性は高い。

正解したかった基礎問題・・・⑵⑷⑸

文章内容が難しかった上に、後半にすすむにつれてさらに難解になっていったので、苦戦した人も多かったと思われる。決して容易なものではなかったのだが、⑶の外来語や⑼の比喩の言い換え問題が成績を左右する問題となった。

⑵は、「着られるけど、着られない」を言い換える問題。一見おかしなことを言っているように思える部分だが、2つの「着る」意味が異なることに気づきたい。「袖に腕を通して身につけることはできるんだけど、よれよれでダサい」というようなことだ、と分かった人は多いのではないか。あとは、選択肢アの「機能」(=「働き」)という言葉の意味が分かったかどうかもポイントとなった。

⑷も言い換え問題だが、こちらは「飽和」という言葉の意味を知っている必要があった。理科の水溶液の単元で耳にしたこともあると思うが、「パンパンの状態、いっぱいの状態」とでも覚えておけばよいだろう。「ア」と「イ」で迷った人は、「傍線を含む1文をしっかり読むこと」を徹底しよう。「どの家庭にもゆきわたり」、「飽和状態」なのだから「みんなの家にもうあるので、みんないらないよ」という内容だとわかれば「イ」が選べる。

⑸も言い換え問題。ただし、上記の⑵⑷と大きく異なるのは、傍線部と同じ「文構造」の選択肢を選べば容易に正解を選ぶことができた。「~ではなく・・・」という形になっている選択肢は「ア」のみ。もちろん、これだけを根拠に選ぶことは危険だが、文章内容が頭に入ってこなかった場合などはこのようなテクニックを使ってみてはどうだろう。

ちなみに、言い換えの際に文構造を極力変えないようにするということは、記述問題でも基本となる。

⑴は基礎問題とは言えないが、リード文の「を調整しようとする」という言葉をヒントに、本文から該当箇所を探せば、比較的容易に答えが見つかったかもしれない。a)リード文というヒントがあり、b)字数がちょうどで指定されている場合は今回のように見つけやすい可能性がある。諦めないように。

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