- 高槻中学校国語・入試問題の傾向
- 年度別出典一覧
- 出典の傾向分析
高槻中学校国語・入試問題の傾向
昨今の高槻中学校国語の問題は、典型的な中学入試問題のパターンと同じものになっており、大問3つの構成で、説明的文章・物語文・漢字が出題されます。
1⃣説明的文章→2⃣物語文→3⃣漢字の順で並んでいるケースがほとんどで、A・B日程ともに制限時間は60分となっています。
文章レベルは年々少しずつ難解になっているように感じられますが、設問のレベルは標準的に作られており、しっかりとした読解力に加えて、解答の根拠を見つけるテクニックと選択肢問題の選び方のテクニックを身につけることで高得点を狙える問題と言えるでしょう。
ここ数年は算数が難化傾向にあるため、国語でいかに得点ができたかが高槻中学校合格のポイントになっているように思われます。
年度別出典一覧
年度 | 説明的文章 | 物語文 |
---|---|---|
2024年A | 全卓樹「渡り鳥たちが語る科学夜話」 朝日出版社 2023/02/14発売 | 乾ルカ「明日に僕の風が吹く」 角川書店 2022/09/21発売 |
2023年A | 伊藤亜紗「目の見えない人は世界をどう見ているのか」 光文社新書 2015/04/16発売 | 三浦しをん「25の短編小説」 朝日新聞出版 2020/09/07発売 |
2023年B | 広田照幸「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」 筑摩書房 2022/05/09発売 | 寺地はるな「ガラスの海を渡る舟」 PHP研究所 2021/09/24発売 |
2022年A | 伊藤亜紗「手の倫理」 講談社選書メチエ 2020/10/09発売 | ドリアン助川「あん」 ポプラ社 2013/02発売 |
2022年B | 仲村和代・藤田さつき「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実」 光文社新書 2019/04/17発売 | 那識あきら「しづ心なく」 2021/01/14 |
2021年A | 山極寿一「スマホを捨てたい子どもたち」 ポプラ新書 2020/06発売 | 三浦哲郎「春は夜汽車の窓から」 講談社 2009/04/02発売 |
2021年B | 光嶋裕介「未知なるものとの遭遇」 東京書籍 2018/04 | 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」 集英社文庫 2023/06/20発売 |
2020年A | 稲垣栄洋「世界史を大きく動かした植物」 PHP研究所 2018/09/21 | 東憲司「めんたいぴりり」 集英社文庫 2018/03/20 |
2020年B | 中屋敷均「科学と非科学」 講談社現代新書 2019/02発売 | 重松清「きみの町で」 朝日出版社 2013/05/30 |
出典の傾向分析と対策
必ず新作の文章を出題するなど明確な傾向はありませんが、比較的新しい文章が選ばれやすい傾向にあります。塾のテキストは大きな改訂をたびたび加えることが難しく、ひと昔前の文章を使った問題が並んでいるケースも少なくありませんので、普段の宿題に加えて新作の文章にも触れられる読書習慣を少しでもつけていただけると良いですね。また、文章が新しくても、古くても、基本的な考え方は変わりませんので、普段の宿題は決して無駄ではありませんよ!