実力テストは分析が重要です

 各塾では一足先に新しい学年になり、新学年での公開テスト・公開模試などの実力テストの結果も出たのではないでしょうか。

 新しい学年になり国語の実力テストの成績が悪くなったというご相談をよく受ける学年が5年生です。文章のレベルが急に高くなり(入試問題と同等のレベルというケースも…)、選択肢問題を解くのにしっかりとした考え方も必要になる(4年生までは積極的に1つ正解を選べてしまう問題が多い)ことが主な原因でしょうか。

 このようなことは6年生に上がったタイミングでも起きることではありますが、「5年生まで偏差値が60を下回ることがなかったのに、6年生になったら急に40台になった…」などという例はあまり多くありません。5年生のうちにある程度国語が完成されているお子さんは、6年生で成績が急降下するようなことはあまりないということです。5年生から少し国語に不安があったけど、「算数など他教科が忙しく手が回らなかった…」であったり、「そもそも国語の実力テストの対策や分析の仕方が分からなかった」という生徒さんが、6年生で成績を落とされるケースがほとんどです。

 さらに恐ろしいのは、5年生の間に数回良い成績の時があったので、「まあ国語は大丈夫だろう」と思っていが、6年生の夏ごろに国語がボロボロであることに気づいたというパターンです。

 「成績が良い回はいつも物語文が出題された」であったり、「漢字や知識の問題で知っているものがたくさんでた」であったり、「迷った選択肢の2択がたまたま当たっていた」であったり、イレギュラーな状況はありませんでしたか。そのときの偏差値がとても良いものであったとしても、残念ながらそれが本当の実力とは言い切れません。国語の成績は良いときと悪いときで極端に差が出てしまうというお子さんは、良かったテストの冷静な分析も必要です。

 反対に、「国語はいつも成績が悪いから足を引っ張らない程度に…」と思われていたお子さんも、しっかり分析してみると、漢字や知識での失点が大きいだけで実は読解力がしっかりあり得点源にできる国語力が見逃されるケースも少なくありません。

 国語は正しい勉強をコツコツつづければその分の成績もしっかり伸びていく、「試験で裏切らない教科」です。漫然と宿題をこなすという受け身の学習ではなく、今足りないことを正確に分析し、適切な教材をこなし、中学受験までの限りある時間を最大効率で使えるよう、国語のお勉強方針を見直してみましょう。

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